JR鹿児島本線の箱崎駅と西鉄貝塚線の貝塚駅の真ん中あたり、地下鉄箱崎線の箱崎九大前駅からしばらく歩いた松屋けやき通りの筥松に凄いお店があるんです。
*最寄りのバス停は西鉄バス「米一丸」停留所になります。
『マルハバ』
ムスリムの為のハラール食品販売店。
元々はイスラム教徒の法律に則ったハラールに対応した食品販売店として2012年3月にオープンしたマルハバ。
*مرحبا(MARHABA)とは、アラビア語で、"こんにちは"の意味が一般的ですが、こちらは「いらっしゃい」「ようこそ」など、"Welcome"の意味。
店内ではインドやパキスタンのスパイスや調味料をはじめ、ハラールに対応した(ハラール処理された)食材の販売が現在も行われています。
*メニューはホワイトボードに載っている日替わりが2〜4種類のみ。
ハラール食品販売店としてスタートするも、店の食材を使って、時々作っていたカレーが常連客の間で評判になり、フードメニューの提供を開始。
母の味を再現したパキスタン料理。
パキスタン出身の店主アンワー・ジャマールさんが作る料理は瞬く間に評判になり、今や日本全国からわざわざ食べにやって来る人がいるほどのパキスタン料理の名店へ。
ジャマールさんが目指すのは"母国パキスタンの母の家庭料理"であり、その味を思い出しながら手間暇かけて作られる料理の数々に感動し、福岡のカレーシーンにおいて、影響を受けた方は多数。
カレー店主に影響を与える名店。
過去には福岡カレー界のレジェンドであるスパイスロード時代の高田さん(薬院スパイス)
や福岡を代表する人気スパイスカレー店である
クボカリーの久保さんがパキスタン料理を学びたいとバイトするほど。
そんな"福岡カレーの聖地"とも言えるこちらで頂ける料理のレパートリーは非常に豊富で全部で70種類近くありそう。日替わりで提供されるので、出来るだけ通って色々食べてみることにした。
*ブログは最後にメニューブックを載せています。
1.キーマカレラ
*2020年8月24日(月)
ほとんどのメニューが1500円で提供され、マルハバライスかナンが付いて来ます。
*1500円以外のものはメニュー名横に記載。
*以前はロティでしたが、2020年春頃からナンに変更。たまにロティの提供もされています。
◎マルハバライス
MARHABA RICEというマルハバオリジナルライスが特徴的。これだけでほんのり味わいのあるバスマティライス。ジーラライスなのかなぁと勝手に思っていましたが、クミン、ブラックペッパー、シナモンなど沢山のスパイスが入ったPULAO(プラオ)になっており、茶色は玉葱の色。ベイリーフは飾りなんだそうです。
QEEMA KARELAはゴーヤとラム挽肉のカレー。上からパクチーがふりかけられています。
ほんのり甘味感じるラムキーマ。ラム挽肉の旨味にゴーヤの苦味が絶妙なバランス。後からじわじわと口の中を拡がるスパイシーさ。マルハバライスと一緒に食べると、グレイビーの油分が染み込んでよりいっそう美味しく感じてしまいます。
2.マスール・ダール ¥1200円
*2020年9月30日(水)
MASOORDAL(マスールダール)とは、皮なしのレンズ豆のことで、このようなピンク色の豆を使ったカレー。
ちなみにマスールダールはマルハバライスにパパド付き。ダルカレー、トゥールダル、トゥールダルパラクにも付いてくるんだそう。
ダルタルカになっており、ほっこりしてしまうマスールダールのコク深い味わいに、青唐辛子や、ホールスパイス、程よい油分やガーリックの香ばしさが合わさっています。ダルカレーだけでこんなに満足度の高いカレーに仕上がってしまうんだなぁと思ってしまう一品。
*タルカ(tadka)とはテンパリング(スパイスを油で熱すること、もしくは料理の過程で最後にその油をかける)であり、ダルタルカとはタルカしたダル(豆のカレー)という意味。完成直前に熱々のスパイスと油を加えられた豆カレーのこと。
またマスールダルには、ミックスピクルス(ミックス野菜の油漬け)も付いてきます。こちらは店内でも販売されており、ゴロンと入った野菜のピクルスと一緒に食べると酸味、スパイシーさ、オイリーさなどが増し、また違った味わいに。満足度を上げてくれるアイテムです。
玉ねぎの甘味をたっぷり感じるグレイビー。
マトンなのに臭みを全く感じないのは、全て群馬県産の新鮮なラム肉を使用しているからなんです。
*マルハバのマトンが付くメニューは全てラム肉を使用。
骨付きのまま煮込まれた上質なラム肉が柔らかくて美味しい。ホールのまま使ったスパイスの刺激に玉ねぎの甘味がよく合う。ジャマールさんのオススメ通り、骨の部分を食べてみるとより美味しく感じてしまいます。
4.マトンビリヤニ
*2020年10月2日(金)
Mutton Biryani(マトンビリヤニ)はジャマールさんの中で1番自信があるメニュー。
Biryani(ビリヤニ)とはインドやその周辺国(パキスタンなど)で食べられるスパイスとお肉の炊き込みご飯。結婚式や誕生日など祝いの時に食べられる料理。
手間暇かけた現地の家庭料理でもあり、マルハバでは、ビリヤニは金土日曜日限定で登場するSPメニュー。チキンビリヤニとマトンビリヤニが隔週で登場するんです。
またマスールダルには、ミックスピクルス(ミックス野菜の油漬け)も付いてきます。こちらは店内でも販売されており、ゴロンと入った野菜のピクルスと一緒に食べると酸味、スパイシーさ、オイリーさなどが増し、また違った味わいに。満足度を上げてくれるアイテムです。
玉ねぎの甘味をたっぷり感じるグレイビー。
マトンなのに臭みを全く感じないのは、全て群馬県産の新鮮なラム肉を使用しているからなんです。
*マルハバのマトンが付くメニューは全てラム肉を使用。
骨付きのまま煮込まれた上質なラム肉が柔らかくて美味しい。ホールのまま使ったスパイスの刺激に玉ねぎの甘味がよく合う。ジャマールさんのオススメ通り、骨の部分を食べてみるとより美味しく感じてしまいます。
4.マトンビリヤニ
*2020年10月2日(金)
Mutton Biryani(マトンビリヤニ)はジャマールさんの中で1番自信があるメニュー。
Biryani(ビリヤニ)とはインドやその周辺国(パキスタンなど)で食べられるスパイスとお肉の炊き込みご飯。結婚式や誕生日など祝いの時に食べられる料理。
手間暇かけた現地の家庭料理でもあり、マルハバでは、ビリヤニは金土日曜日限定で登場するSPメニュー。チキンビリヤニとマトンビリヤニが隔週で登場するんです。
カレーとマルハバライスの組み合わせは比較的、軽い印象があるものの、ビリヤニは600gとなかなかのボリューム。ゴロゴロと沢山のマトン肉が入っています。
大釜の中に茹でたバスマティライスを入れ、その上にマトンやスパイス、レモン、薄切りしたトマトをのせる。さらにバスマティライスでふたをすることで、食材の旨味が下層に染み込み、味わいに深みが出るように仕上げる。
最良の一皿を提供するために、調理中は片時も目が離せないスペシャルメニュー。
ふわっと炊き上げられており、白、黄、ブラウンの3種類の色合いに仕上がったマトンビリヤニ。ジャマールさんの話だと白や黄色は塩味やスパイスをたっぷり感じられる部分で、ブラウン色のライスはマトン肉の油が染み込んだもので肉の旨味をたっぷりと感じられる部分。
4種類の味わいが楽しめる。
3種類の味わいを感じるマトンビリヤニは塩味、油分のバランスも素晴らしく、レモンとミントの爽やかな香りの後に青唐辛子の辛味が追いかけてくる。
またビリヤニに付いてくるライタは、細かく刻んだキュウリが入ったヨーグルト。これをビリヤニと一緒に食べるとマイルドになり、味変。これがまたメチャクチャ美味しいんです。
5.チキンコルマ ¥1300円
*2020年10月2日(金)
Chicken Qorma(チキンコルマ)を追加注文。ビリヤニと一緒だったのでマルハバライス無しの単品にして頂きました。
*マルハバライス無しの場合は300円引きになります。
Qorma(コルマ)もパキスタンでは結婚式などお祝いのカレーなんだそうで、青唐辛子が効いたスパイシーなカレーが多い中、マイルドなメニューの1つ。
2日間、寝かせて作られるチキンコルマはヨーグルトベースのマイルドで濃厚な味わいで美味しい。
マトンビリヤニと一緒に食べてみるとこれがまた美味しいんです。
*ビリヤニとカレーの食材が被らないように、マトンビリヤニの時は鶏肉を使ったカレーが用意され、チキンビリヤニの時はラム肉を使ったカレーが用意されることが多い。
金曜日はチャイがサービスになっているのも嬉しいところ。
*普段は11時オープンなんですが、金曜日は準備に時間がかかるので12時オープン。
6.ジンガソイチャンクス
*2020年10月7日(水)
そして、ジャマールさんの奥さんの家庭料理がたまに食べられるのも魅力の1つ。しかも奥さんは西インドの大都市ムンバイ出身の方。
◆ガチなパキスタン料理と西インド料理が食べられる日本で唯一のお店。
全国的にも珍しい西インド料理とパキスタン料理が両方食べられるお店なんて日本でここだけだと思う。
*福岡では祇園の「あさなつこ」が西インド料理をモーニングで提供。
JHINGASOYACHANK(ジンガソイチャンクス)とは、エビと大豆ミートを使ったカレー。
奥さんの作る西インド料理は基本的にスパイシーに仕上がっているのが特徴的なところ。ガツンと来るスパイシーなグレイビーに、大豆ミートを噛むたびに口の中に溢れ出す食材の旨味。奥さんが作るムンバイの家庭料理は非常にハイレベルな味わいで、ジャマールさんとは料理とは全く違う魅力が沢山。これは味わないと損です。
7.キーマアルー
*2020年10月7日(水)
QEEMA ALOO(キーマアルー)はラム挽肉とALOO(ジャガイモ)のカレー。
ラム挽肉から溢れ出す油分がマルハバらしく、食欲をそそる。肉肉しいラムキーマは旨味たっぷりでほんのり甘味も感じる味わいながら、スパイスが効いている。アルー(ジャガイモ)と合わせると美味しさがアップ。
8.シャヒビーフハリーム ¥1600円
*2020年10月10日(土)
週末のSPメニューはShahi Beef Halim(シャヒビーフハリーム)という珍しいメニュー。ハリームは大阪心斎橋のアリーズキッチンでは年に4回しか食べられないメニューとして知られていますが、マルハバでは1ヵ月半に1度くらいの頻度で登場。しかも肉に和牛を使っているものも素晴らしい。
ペルシャ語で「忍耐」と意味のハリームは和牛、麦、豆にスパイスを入れ、具材の原型がなくなるまで、我慢強く長時間煮込んだカレー。
繊維状になるまで煮込まれた和牛肉と、ピューレ状になった豆が合わさった粘度高めのグレイビー。和牛や豆の濃厚な味わいは、まるでスパイスの効いたシチューのよう。マルハバライスに添えられたレモンを絞って食べてみると、味わいがしまって、より美味しく感じてしまいます。
9.チキンビリヤニ ¥1300円
*2020年10月10日(土)
6人で食べに行ったのでビリヤニをシェア。先週はマトンビリヤニだったので、この週の金土日はチキンビリヤニに。またシャヒビーフハリームとチキンビリヤニは同じ日に提供されるようになっているそうです。
*マトンビリヤニが1500円に対して、チキンビリヤニは1300円で提供されています。
鶏肉もホロホロに柔らかく、食材の旨味が染み込んだビリヤニはやはり絶品。ライタと一緒に味変しながら、さらに美味しく頂きました。
10.アルビゴーシュト
*2020年10月12日(月)
ARVI GOSHT(アルビゴーシュト)とは、ラム肉と里芋のカレー。ALOO(ジャガイモ)に対して、ARVI(里芋)の意味。GOSHTは「肉」の意味であり、主に羊を表すことが多いそう。
スープ状のグレイビーは骨の髄から溢れ出す出汁感たっぷり。ラム肉の旨味にとろっした里芋がよく合う。辛さも控え目で食べやすく、玉葱色のプラオ(マルハバライス)に染み込ませて食べると非常に美味しい。
「エメラダ」の店主さんが通い詰めて、自らのメニューにしてしまうのも納得してしまうハイレベルなパキスタン料理です。
11.マトンカラヒ ¥1800円
*2020年10月14日(水)
Mutton Karahi(マトンカラヒ)は骨付きラム肉を煮込んだカレー。1800円が安く感じてしまうほど骨付きラムがゴロゴロと沢山入っています。
オイリーなグレイビーは青唐辛子の爽やかなスパイシーさ。ラム肉も柔らかく煮込まれており、骨の髄をすするとまた美味しい。月1ほどの登場頻度で、これが登場すると近くのベトナムの方が必ず食べに来るという人気メニューなんだそう。
金曜礼拝後に賑わう店内。
*撮影、掲載の許可を頂いています。
12.チキンアチャーリ ¥1300円
*2020年10月16日(金)
この日は数量限定でRoti(ロティ)がありました。
Chicken Achari(チキンアチャール)はアチャールに使うホールスパイスとヨーグルトで作るチキンカレー。
チキンの旨味たっぷりなグレイビーに酸味のバランスが秀逸。ジャマールさんのオススメ通り、青唐辛子を齧ると辛さはなく、中からマサラが。。これがまた良いアクセント。ロティに付けて食べると非常に美味しいんです。
13.チキンカラヒ
*2020年10月18日(日)
Chicken karahi(チキンカラヒ)はマルハバで最も登場頻度の高い定番的メニューであり、お客さんからの支持が高い人気メニュー。
カラヒとは、中華鍋(広東鍋)に似た煮込み専用の鍋のこと。そのカラヒで作られたチキンカラヒは丸鶏を使用したもの。生の生姜がふりかけられている。
丸鶏から溢れ出す油分たっぷりなグレイビー。厳選された食材から作り出されている為か、重たさ、しつこさを感じないオイリーさが堪りません。鶏肉の旨味をたっぷり。骨ごとずっとしゃぶっていたくなるほど美味しく、後から青唐辛子の爽やかな辛さが拡がっていきます。
14.ベジプラオ ¥1300円
*2020年10月21日(水)
こちらもジャマールさんの奥さんが作る西インド料理ムンバイの家庭料理。
Veg pulao(ベジプラオ)とは野菜とバスマティライスの炊き込みご飯のことで、この日が初登場。ナスのライタ付きになっています。
*ビリヤニとプラオの違いはコチラ。
人参、ジャガイモ、パプリカ、インゲン豆、グリーンピースなど野菜たっぷりなスパイシーなプラオが美味しい。お肉の代わりに入っているチーズが満足度をアップさせ、油で炒められたナスのライタと一緒に合わせると非常に美味しいんです。この日はテイクアウトするお客さんも多数いらっしゃいました。
15.ダルゴーシュト
*2020年10月22日(木)
Dal gosht(ダルゴーシュト)は、羊とひよこ豆のカレー。
ひよこ豆のコク深い味わいにマッチするラム肉の旨味&オイリーさ。この日はマルハバの常連の山中さんの自家製のグリーンチリ効いており、後からじわじわと唐辛子の辛さが追いかけて来る。ジャマールさんが言うように「唐辛子の辛さが効いてるけど、凄く美味しいよ」まさにそんなカレー。
16.ビーフニハリ ¥1800円
*2020年10月23日(金)
金曜日のSPメニューはチキンビリヤニとBeefNihari(ビーフニハリ)の2種類。マトンニハリは関東、関西、北陸などのパキスタン料理店で頂いたことがありますが、ビーフは初めてです。
群馬県から仕入れられる和牛はニハリに適した大腿骨(太ももの付け根)辺りの部位が仕入れられないと作らないそうで年に数回しか登場しない特別なパキスタン料理の1つ。
前日の朝7時から仕込みが始まって、焦げないようにずっと掻き回しながら、手間暇かけて作られ、一日寝かせることでもっと美味しくなるんだそう。
予想以上に太い骨付き。これで中ぐらいのサイズというからビックリしてしまう。
*ビーフニハリは1800円。骨付きには+200円ですることが出来ます。
和牛のシチューの様な煮込みカレーはまさに和牛の骨から出た出汁たっぷりなスープ状のグレイビー。辛さはほぼ無く、まろやかな和牛肉の旨味たっぷり。
◎ナン
スープ状であるが故に、ジャマールさんのオススメはマルハバライスよりもナン。これがニハリのグレイビーによく合うんです。
他店で経験したニハリのように骨から髄をすするとかではなく、骨からヒョロっと登場するほどの極太サイズに驚いてしまう!
食べてみると濃厚な味わいでメチャクチャ美味しいんです!!!
ナンに添えられたレモンを絞って味わってみるとサッパリして全く違ったニハリを楽しむことも出来ます。
この日もジャマールさんや山本さんと楽しく談笑。2000円という金額が安く感じてしまうハイクオリティなパキスタン料理が頂けて大満足。
17.ビーフパヤ ¥1600円
*2020年10月30日(金)
金曜SPはBeef Paya(ビーフパヤ)という(牛のヒズメを使ったコラーゲンたっぷりのスープカレー。冬限定のメニューであり、マルハバらしく和牛で提供されています。
すでに売り切れていましたが、これに肉追加のオプションがあったとは信じがたいくなる圧巻のビジュアル。
和牛から出た旨味たっぷり。辛さはなく、まさに極上のスープカレー。
まるで豚足のようなトロトロのコラーゲンの塊を手で持って堪能。これは非常に美味しい!
スープ状のグレイビーなので、やっぱりロティかナンが合うなぁと思ってしまう素晴らしい一品です。
18.キーマビーンズ
*2020年10月30日(金)
QEEMA BEANS(キーマビーンズ)は羊のひき肉とグリーンピースのカレー。
今まで食べたマルハバのラムキーマと比べて粗挽きに仕上がっています。群馬県産のラム肉から手作りで作られたキーマに沢山のグリーンピースが入っており、ラム肉の凝縮した旨味に豆の旨味に負けないように青唐辛子を効かせてスパイシーに仕上がっている。同じラムキーマでも組み合わせる具材で全く違うカレーになっているから面白い。
19.トゥールダル ¥1200円
*2020年11月4日(水)
*左がトュールダル、右がチャナダル。
Toor Dal(トュールダル)とはキマメの挽き割り。南インド料理のサンバルやラッサム、クートゥなどにも使われる豆で、ジャマールさんの話だとビタミンなど1番栄養が豊富な豆なんだそう。店内で売られているチャナダルとそっくりなんですが、トュールダルの方が高価で光沢があるそう。
トゥールダルにはパパドと野菜のミックスピクルス付き。以前食べたマスールダールよりも粘度が高く、濃厚な味わい。後からほんのり甘味もあってスパイシー。豆の種類によってスパイスも変えて作っており、同じ豆のカレーでは全く違う味わいでまた新たな魅力を感じてしまう。今回も豆カレーだけなのに非常に満足度してしまうクオリティの高さにビックリです。
*マスールダール、ダルカレー、トゥールダル、トゥールダルパラクなどはパパド付き。
20.フライビンリー ¥1300円
*2020年11月5日(木)
FRY BHINDI(フライビンリー)とは、オクラを使ったカレー。野菜といえば、ジャマールさんの奥さんの料理。こちらも西インドのムンバイの家庭料理であり、ジャマールさんの家で栽培されたカレーリーフ入りになっています。
オクラの粘りに絡み合う油分。青唐辛子の辛さが効いており、オススメ通り、ロティに巻いて食べると美味しい。
◎ソアン・パプディ ¥550円
この日は食後にsoanpapdi(ソアンパプディ)というインドのスイーツを食べながらゆっくり。ひよこ豆などが入っており、甘くカルダモンのスッキリとした後口。まるで綿菓子のよう。
*マルハバで販売されています。
21.シャルガムゴーシュト
*2020年11月9日(月)
Shalgham Gosht(シャルガムゴーシュト)は羊とカブのカレー。この日は珍しく、2種類のライスで提供して頂きました。
*黄色ががった方はいつものマルハバライス。白い方はビリヤニに使用しているお米なんだそう。
マルハバらしい油分で艶々のスープ状のグレイビー。オイリー過ぎる事は無く、比較的アッサリしたカレーはゴーシュト(ラム肉)の旨味や髄からの出汁感を感じ、スパイスが効いている。
組み合わせる食材によって、また違ったカレーに感じてしまうから凄い。アルビ(里芋)の粘り気も合っていたけど、シャルガム(蕪)のサッパリしたみずみずしさがまたよく合う。骨付きラムのより濃厚な旨味も◎。やっぱり美味しいなぁ。
そんなふうに思っていたら、
「車停められますか?」とやって来たパキスタンの方のスケールの大きさに驚いてしまいました。(笑)
22.ジンガベェーガンブルタ
*2020年11月11日(水)
JHINGA BEGAN BHURTA(ジンガベイガンバルタ)は、ほぐした焼きナスとエビを使ったカレー。こちらもジャマールさんの奥さんの家庭料理なんですが、ジャマールさんも作っていたメニューであり、聞いてみると、
少しは楽したいから、野菜や魚のカレーは基本的に奥さんにお任せなんだそう。(笑)インドやパキスタンで食べられるこのカレーは、パキスタンでは、ひよこ豆粉が入ったロティで食べるのが一般的というのも教えて頂きました。
このジンガベーガンバルタは、焼いた茄子の皮を剥がして、すりつぶしたものを使っていますが、メニュー表にあるJHINGA BEGAN(ナスとエビのカレー)の場合は、茄子を焼かずに(すりつぶさずに)そのままで使って作っている違いがあるんです。
ペースト状になったトロトロの焼きナスが海老に絡み合ったグレイビー。ジューシーな茄子に海老の旨味が見事にマッチ。程良くオイリーでしっかりスパイスが効いており、やはり絶品。
23.チキンジャンギーリー ¥1300円
*2020年11月13日(金)
マトンビリヤニの日はチキンのカレーが用意されることが多く、この日は5月29日以来のレアメニューのチキンジャハンギーリの登場。
Chicken Jhangiri(チキンジャンギーリ)とは、青とうがらしの旨味を活かしたチキンのカレー。緑色のチキンカレーはインパクト大。サグ(ホウレンソウ)ではなく、青唐辛子とコリアンダーリーフがたっぷりのグリーンなグレイビー。
*青唐辛子:コリアンダーリーフ=1:9の割合。
別に揚げられたチキンと緑色のグレイビーを合わせて煮込み出来上がるんだそうで、以前食べたチキンコルマよりも、油分の度合いはややあっさりめ。
フレッシュな青唐辛子だからこそ感じる香り高さ。青とうがらしの香りと旨味がチキンに絡み合い鶏肉の味わいを引き立てて、非常に美味しいカレーに仕上がっています。
24.チキンマサラ ¥1300円
*2020年11月27日(金)
2週間ぶりの金曜日だったのでマトンビリヤニがあり、それに対応するようにチキンのカレーがスタンバイ。この日はチキンマサラが用意されていました。
Chicken Masala(チキンマサラ)とは、マルハバオリジナルの鶏のカレー。看板メニューのチキンカラヒと比べるとグレイビーがよりドロっとしており、生姜ではなく、カレーリーフが添えられています。
ドロっとしたカレーを食べてみると、濃厚な味わい。青唐辛子ではない、じわじわと拡がるスパイシーさ。骨ごとしゃぶったり、噛んだりしながらチキンの美味しさをスパイスと一緒にたっぷりと堪能出来て素晴らしい。
ちなみにこの日のチキンマサラはいつもよりスパイシーな仕上がりだったそうで、ジャマールさんの美味しいものを提供したいというこだわりの強さを毎回感じられるメニュー。
常連さんクラスになると毎回、チキンマサラの微妙な味の違いを楽しんでいる方もいるんだそうです。
25.ベジキーマ
*2020年12月2日(水)
VEG QEEMA(ベジキーマ)とは、羊のひき肉とピーマンのカレー。
マルハバらしい油分たっぷりのラムキーマ。青唐辛子の辛さがじわじわと拡がり、なかなかパンチありますが、ピーマンと一緒に食べることで甘味が合わさって、良いバランスに。こちらも他のラムキーマと違ってスパイスの配合を変えるこだわりよう。
26.ラムニハリ ¥1600円
*2020年12月4日(金)
先週の金曜日に1日で売り切れた人気メニュー。
LAMB NIHARI(ラムニハリ)とは、子羊のシチューの様な煮込みカレー。マルハバでマトンと名の付くメニューは全てラム肉を使用されていますが、こちらはメニュー名でラムニハリとマトンニハリの2種類に分かれています。
コリアンダーリーフ(パクチー)とジンジャーが振りかけられたラムシャンク(スネ)の骨付きマンガ肉がインパクト大。
オイリーでマトンの旨味たっぷりなグレイビー。後からスパイスの爽やかな辛みが追っかけてくる。
手に持って、骨付きラム肉にかぶりつくと柔らかく、骨をすすって味わう骨髄の濃厚な旨味を堪能。和牛のニハリでは大量な髄など濃厚な味わいが前面に出ていましたが、こちらは全体的にサッパリしており、スパイスの魅力をより感じてしまいます。
◎ガジャルハルワ ¥600円
ニハリの後はデザートを注文。
Gajar Halva(ガジャル・ハルワ)とは、ニンジンを使った温かいデザート。なかなかのボリュームがありますが、これがまた美味しい。
*200g。テイクアウト用も販売されています。
GAJARは人参、HALVAは牛乳の意味で、ニンジンのミルク煮のデザート。人参、ナッツ、ギーなどが入っており、マルハバでは牛乳の代わりにカッテージチーズを使用。
人参は体を温める効果があり、冬にバッチリなデザート。ギーが入っているので、油を洗い流す意味で、ガジャルハルワを食べた後にチャイを頂きました。
27.マトンマサラ ¥1600円
*2020年12月7日(月)
MUTTON MASALA(マトンマサラ)とは、マルハバオリジナルの羊のカレー。チキンマサラと比べて、かなりレアなメニューなんだそうです。
マサラらしく、スパイスの効いた濃厚なグレイビー。チキンマサラもかなり美味しかったんですが、食材がマトンになることでより濃厚な旨味を堪能出来ます。ラムミックス(骨付きラム肉)を骨に沿って食べた時の食感やより濃厚な旨味。髄まで味わえて非常に美味しく仕上がっています。
スタッフの山本さんが好きが高じて作り続けているチャイプリンを試食。スパイスはマルハバで販売されているものを使用。シナモンやカルダモンを添えたりして試行錯誤されているようで、かなり美味しい。
*マルハバのメニューではありません。
28.チャナダルタルカ ¥1200円
*2020年12月9日(水)
CHANA DAL TARKA(チャナダルタルカ)とは、半割りひよこ豆のカレー。ひよこ豆にタルカしたクミンやブラックペッパー、クローブなとが加えられた豆カレー。
ダルゴーシュトやチャナダルカレラなど、ひよこ豆を使ったカレーが数種類ありますが、まさにひよこ豆オンリーの魅力。コクのある濃厚な味わいがたっぷり。そこにマッチするスパイシーさ&青唐辛子の辛味。"豆だけでこんなに美味しいんだ"と毎回思ってしまいます。
29.チキンチョレ ¥1300円
*2020年12月11日(金)
CHICKEN CHOLE(チキンチョレ)とは、鶏とひよこ豆のカレー。前回頂いたマトンマサラもなかなか珍しいメニューでしたが、こちらも7月以来の登場になります。
*チョレとはひよこ豆の意味。ウルドゥー語ではچھولے、パンジャブ語ではਛੋਲੇと表記。
ひよこ豆の大きな粒が非常に食感豊かなドロっとしたグレイビー。見事なほどにチキンの旨味や油分が絡み合っており、赤唐辛子の辛さがじわじわと追っかけくる。ロティとの相性も抜群。
*前回食べたチャナダルタルカは半割りのひよこ豆を使用。
他のチキンカレーは手羽元であるパターンが多いんですが、チキンチョレはチキンレッグ(鶏の大腿部)を使用。これが肉厚で食べ応え十分。軟骨のコリコリした食感まで味わいたくなるほど非常に美味しいんです。
レモンを絞って味変したり、添えられたジンジャーやコリアンダーリーフの風味がマッチ。全ての一体感が素晴らしい。数年前にシェアしながら頂いたことがありましたが、やっぱり一皿で全て味わうと美味しいなぁとしみじみと感じてしまいます。
30.パラクゴーシュト
*2020年12月20日(日)
PALAK GOSHT(パラクゴーシュト)とは、羊とホウレンソウのカレー。マルハバでは生のほうれん草をカットして、無水のまま煮込んでおり、法連想そのままの魅力が合わさったゴーシュトになっているこだわりよう。沢山の骨付きラム肉がゴロゴロ入っています。
ほんのりオイリーでジューシーなグレイビー。マルハバのカレーの中では辛さは控えめなメニューですが、やはり後からじんわりとスパイスの余韻を感じます。
ほうれん草の風味や味わいが綺麗に絡み合っており、骨に沿ってラム肉を食べると柔らかくて美味しい。また部分的にコリっとした軟骨がこれまた良い感じなんです。
31.べジャフライ
*2020年12月23日(水)
BHEJA FRY(べジャフライ)とは、羊の脳みそを使ったカレー。脳みそのカレーは、おそらく6年ほど前に大阪のアリーズキッチンのブレインマサラで食べて以来。
べジャの味わいをたっぷり感じて貰えるように、トマトや玉葱、マサラの割合を少なくし、沢山のべジャを使用。丁寧に下処理され、小さくカットされおり、食べやすいサイズに仕上がっています。
前回頂いた和牛のニハリの髄のように濃厚過ぎることもなく、まるで白子や豆腐のような味わいにマッチするスパイス使いとマルハバらしいオイリーさがたまりません。
ブラックペッパーや青唐辛子のスパイシーさがじわじわと口の中を拡がり、ロティやレモンが非常によく合うんです。
32.チキン65
*2020年12月25日(金)
Chicken65(シックスティファイブ)とは、鶏の唐揚げのカレー。こちらはジャマールさんの奥さんのインド料理であり、なかなかのレアメニューになります。
マドラスミールスやポラポラ食堂など南インド料理店で出会ってきましたが、乾燥したカレーリーフや青唐辛子が沢山入ったこのチキン65 はマルハバらしい個性的光るヴィジュアル。
ちなみにメニュー表にはチキン68というものもありますが、現在は提供されていないメニューであり、昔働いていたパキスタンのシェフが適当に付けた数字なんだとか。(笑)
マサラで和えられ揚げられた鶏肉はジューシーな旨味でいっぱい。それに絡み合う青唐辛子の辛味がじわじわと追っかけてくるベストバランス。これは非常に美味しい。
この日は金曜日限定で振る舞われているチャイと同じ茶葉を購入して帰りました。
33.フィッシュカレー ¥1300円
*2020年12月30日(水)
Fish Curry(魚のカレー)は寒鰤のカレー。年に数回登場する人気メニューであり、この日はジャマールさんの奥さん作。魚はブリであることが多いそうですが、その季節の旬のものを使用しているそう。
スープ状のグレイビー。ジャマールさんの奥さんらしいスパイシーに仕上がっており、魚の旨味がたっぷりと溢れ出したスパイススープ。
ほんのりと酸味を感じるのは、
タマリンドでマリネされ、焼かれた鰤が入っているからなんです。
柔らかい鰤の身がまた非常に美味しい。
ジャマールさんのオススメ通り、魚カレーはマルハバライスとの相性抜群。これで1300円は安い。2皿食べたくなるほど美味しい。(笑)
ちなみに魚カレーは十数個限定なので、すぐに売り切れてしまうそう。大雪の日に頑張って来て良かったです。
34.ラムダンポクト ¥1800円
*2021年1月2日(土)
Lamb Dum Pukht(ラムダンポクト)とは、子羊とまるごと野菜の蒸し煮。骨付きラム肉と丸ごと野菜を密閉した鍋で、塩コショウと蒸して作られたパキスタン北部の家庭料理であり、
2017年5月に行われたマルハバのバーベキューで初登場したメニュー。非常に手間がかかる料理であり、マルハバの店舗でワンプレートとして、提供されるのは、昨年の正月以来、1年ぶりの激レアメニュー。
なかなかの塩味が効いたスパイシーな油分には食材の旨味が溶け込んでおり、柔らかいラム肉が美味しい。
人参、ジャガイモ、サツマイモって、こんなに美味しいんだなぁって思ってしまう。薩摩芋の甘さが非常に良い感じであり、全体的には、まるでスパイシーな肉じゃがを食べているよう。人によっては玉葱が入っている場合もあるそうです。
ニハリにも使われそうな大きな骨付きラム肉にかぶり付くと食べ応え十分。
ちなみに、この1月2.3日に提供されたお正月SP。オープンすぐに予約で完売してしまうほどの超人気ぶりでした。
◎キール ¥300円
*2021年1月8日(金)
Kheer(キール)とは、パキスタンでよく食べられるデザートの1つで、ライスプディング。
*ヒンディー語でखीर。フィル二(Firni)とも言われる。
以前は毎日食べられたんですが、店舗で提供されるのは1年以上ぶりの復活になります。
ピスタチオをたっぷりとふりかけらたライスプリン。食べてみると、牛乳粥のプリンのような味わい。ココナッツミルクのような濃厚さにピスタチオが良いアクセントになっており絶品。美味しくてついついお代わりしてしまいました。(笑)
材料はマルハバで販売されているものを使用。パキスタンのお客さんがここで食べたキールの美味しさに感動して、こちらを購入して帰って作るそうですが、なかなかここで食べた味にならないんだそうで、デザートでもジャマールさんの技術の高さを感じてしまいます。
*キールミックスは1箱600円。砂糖・米粉・ピスタチオ・グリーンカルダモン・塩・サフランが原材料になっています。
この日も大雪。カルダモンが目になったウサギの雪だるまが看板近くにいました。(笑)
35.マトンカレジ
*2021年1月13日(水)
Mutton Kalegi(マトンカレジ)とは、羊のレバーを使ったカレー。2020年6月11日以来の登場になります。
前回とはレシピを変えて作られた今回のマトンカレジ。以前はコリンダーリーフだけふりかけられていたようですが、マサラの配合を変更したことより、生姜もプラスして添えられています。
マルハバらしい油分たっぷりなグレイビーに浸された羊のレバーが非常に美味しい。パキスタンでは子供もよく食べるメニューだそうで、スパイスが効いていますが、辛さは控えめな仕上がりになっています。
*チキンカレジはマトンカレジに比べて、非常に柔らかく仕上がるそう。メニューにはありませんが、パキスタンで食べられるビーフカレジはマトンカレジ以上に硬く仕上がるそうです。
36.ミックスベジタブル ¥1200円
*2021年2月3日(水)
Mix Vegtable(ミックスベジタブル)とは、野菜のカレー。ベジタブルカレーというメニューもありますが、こちらの方が登場頻度は高い野菜カレーになります。
ジャガイモ、人参、カリフラワー、グリーンピースと具沢山な内容。人参の甘さやジャガイモの味わいを軸にオリジナルに配合されたマサラのスパイシーさやマルハバらしい油分が見事にマッチ。なかなかの辛さがあり、それぞれの野菜の美味しさが堪能出来るカレーになっています。
37.アンダーアルー ¥1300円
*2021年2月8日(火)
Anda Aloo(アンダーアルー)とは、卵とジャガイモのカレー。久しぶりの登場になります。
スープ状のグレイビーに形くっきりの存在感たっぷりな卵が2個とジャガイモ。コリアンダーリーフがふりかけられています。
*卵は殻付きのままボイルされた後に、殻を剥いて焼くんだそう。
油分は少な目で、アッサリしたスープ状のカレー。こちらもこのカレーオリジナルに配合されたマサラのスパイシーさに、赤唐辛子の辛味がなかなか効いています。
卵をそのまま食べても美味しいし、卵を浸して、黄身にカレースープを染み込ませて食べて非常に美味しい。同様にジャガイモにカレースープを浸してもこれまた美味しい。まさにベストなバランス。卵のカレーってこんなに美味しいんだなぁと感心してしまいました。
38.アルーパラク ¥1200円
*2021年2月12日(金)
Aloo Palak(アルーパラク)とは、ジャガイモとホウレンウのカレー。実はこちらのメニューはマルハバの常連さん作のメニューにはない賄い的な新メニュー。
先月にアルビゴーシュトのグレイビーにソイミートを合わせた賄い的なメニューも登場していましたが、こちらのアルーパラクはジャマールが定期的に作っているカレーなんです。
パラクゴーシュトならではの、ラム肉の旨味やホウレン草のコク深い味わいをたっぷりと吸い込んだがジャガイモが非常に美味しい。
◎ビリヤニライス
さらに嬉しいのが、金土日限定で登場しているビリヤニのお肉が無くなった場合、残ったビリヤニのライスの部分だけ、マルハバライスと変更して頂くことが出来るんです。
*変更は無料。追加はマルハバライスと同じく300円で提供されています。
カレーの料金込みでビリヤニが食べられるなんて、いいのかなぁ?と思ってしまうSP感。なかなかタイミングが合うのは難しいそうですが、マトンビリヤニよりも、チキンビリヤニの時に提供されることが多いんだそうです。
◎シャミ・カバブ ¥500円
さらにこの日は久しぶりにシャミ・カバブが復活したので、迷わず注文してしまいました。
Shami Kabab(シャミカバブ)とは、羊と豆のハンバーグ。パキスタンではビーフで作られるのが一般的なそうですが、マルハバでは、ラム肉で作られています。
*ジャマールさん作のシャミカバブを冷凍したものは4個で800円で提供させています。
ラム肉たっぷりなパキスタン式ハンバーグ。1度食べる忘れられない食感に、噂通りのハイレベルな味わいに仕上がっています。
39.ソヤチャンクスアチャーリー ¥1300円
*2021年2月20日(土)
Soya Chunks A chari(ソヤチャンクスアチャーリ)とは、ピクルススパイスを使った大豆ミートのカレー。
「豆カレーとスパイスが合うから、同じ大豆で作られたソイミートと合わせてみた。」とジャマールさん。この日に初登場した新メニューになります。
奥さん作のジンガソヤチャンクスも非常に美味しかったけれど、この人参の甘味にピクルスアチャールらしい酸味とスパイス使い。まるでチキンアチャーリーが完全にベジタリアンになったスタイルの一皿は、それらを吸いこんだソイミートがより魅力を引き立てています。
◎ジンジャエール ¥150円
冷えたジンジャーエールがスパイスによく合う。吸いこんだグレイビーによって、沢山の魅力が感じられるソイミートのカレー。やっぱり美味しいなぁ。
40.アルーゴーシュト
*2021年2月24日(水)
ALOO GOSHT(アルーゴーシュト)とは、羊とジャガイモのカレー。
今までマルハバでGOSHT(骨付きラム肉)との組み合わせのカレーは、アルビゴーシュト(里芋)シャルガムゴーシュト(蕪)ダルゴーシュト(豆)パラクゴーシュト(ほうれん草)と頂いて来ましたが、こちらは初めて。2020年6月以来の登場になります。
*マルハバでゴーシュトと名の付くカレーは全部で6種類。
運ばれて来た瞬間からふわっと漂う良い香り。スープ状カレーは、あっさりとしており、マルハバらしいスパイス使い。骨から溢れ出た旨味も感じられるグレイビーに仕上がっています。
「煮込み過ぎると崩れるし、煮込みが足りないと固くなるから、煮込み加減を非常に気にする。」とジャマールさん。
綺麗な形に保たれたジャガイモの程よい食感。グレイビーに浸して、カレーをしっかり染み込ませて食べると非常に美味しいし、
骨からするっと外れるほど柔らかく煮込まれたラム肉がまた秀逸。しみじみと美味しいなぁと思ってしまう一皿です。
ちなみに岡さん作のメニューブックを参考にすると、アチャールゴーシュトなるカレーもあるから、そちらもいつか食べてみたいものです。
*クンナゴーシュトは以前にいたパキスタンのシェフのメニュー。
◎チキンコルマ
*2021年3月20日(土)
2020年度は下半期だけで50回ほど来店するハマりぶり。記念すべき3000皿目のカレーもマルハバ。万太郎さんとご一緒させて頂きました。
*ちなみにこの日のマトンビリヤニはジャガイモ入りでした。
41.ビーフドピアザ ¥1600円
*2021年12月5日(日)
2020年度ほど来れなくなってしまいましたが、41種類目のマルハバカレーを求めて、約4ヵ月ぶりの訪問。
マトンドピアザは何度か頂いたことがありましたが、ビーフで作られたものは初めて。この日は運良くビリヤニライスで味わうことが出来ました。
BEEF DA PIAZA(ビーフ・ド・ピアザ)は、ラムのものよりもスパイシーな仕上がり。赤唐辛子の辛味がガツンと効いており、トロミある玉ねぎの甘味のコントラスト。柔らかく煮込まれた和牛肉の美味しさ。
さらに片岡さんから「ありますよ」とオススメされて注文したのが、焼き立てのシャミカバブ。添えられたミントチャツネも良いですが、ジャマールさんのオススメ通り、ライタをたっぷりかけて食べると非常に美味。
*ちなみにパキスタンではもっと濃いヨーグルトと一緒に味わうんだそうです。
最近では、昨年の自分のようにマルハバのメニュー全制覇を目指す方が3人ほどいて、40種類以上食べた男性の方が2人、50種類以上食べた女性の方が1人いるんだとか。
ちなみに皆さん、こんな感じで記録されているんだそう。(笑)
42.マトンコルマ ¥1600円
*2022年2月11日(金)
約2ヵ月後の休日に再訪問。チキンコルマは3回ほど食べたことがあったけれど、マトンコルマは初めて。
*MUTTON QORMAは、羊を使ったヨーグルトベースのカレー。
ジャマールさんは曰く、チキンコルマよりも、ラム肉のこのコルマの方が好きなんだそう。
コルマらしい辛味控えめなマイルドさ。チキンコルマ以上にラム肉の旨味が拡がるマトンコルマのコク深い味わい。マルハバらしい油分がライスに絡み合って美味しいんです。
43.イフタールメニュー ¥1000円
*2022年4月17日(日)
さらに2ヵ月後には、昨年食べられなかったイフタールを求めて、夜に訪問。
iftar(イフタール)メニューとは、ラマダンの期間限定で味わえる断食明けの軽食。
約1ヵ月間に及ぶ期間の中で、土日限定に登場し、予約制のイートインのみのメニューであり、18時半から提供されるスタイルになっています。
◎バンカバブ
パニプリなど週替わりでメニューが変わるイフタール。この日はバンカバブというラムミンチのカバブが入ったハンバーガー。
ちなみにシャミカバブと違って、豆が入っていないラム肉のみのハンバーグ入り。
初体験のパキスタンバーガーは、青唐辛子入りのグリーンチャトニを付けながら食べると、スパイシーなアクセントが効いて美味しいんです。
イフタールはボリュームが少なめと聞いていましたが、この日は、パコラ、サモサ、フルーツ、ドリンク付きで、すっかりお腹一杯になってしまいました。
*ドリンクはローズシロップ、チアシード、牛乳を合わせたもの。お代わり出来るスタイルになっていました。
◎ホットチャイ
この日は東京のカレー巡りの時に出会った方やマルハバで会ったことがある方と久しぶりの再会。閉店時間まで楽しいひと時でした。
44.ビーフマサラ ¥1800円
*2022年7月17日(日)
約3ヶ月ぶりのマルハバで頂いたのがBEEF MASALA(ビーフマサラ)という、濃厚で強いマサラが特徴の仔牛を作ったビーフカレー。
初登場以来、かなり辛いメニューと知られていますが、この日に頂いたビーフマサラは、辛さにそれほど強くない私も食べられるレベルのスパイシーさに仕上がっている印象。
確かにチキンマサラと比べて、存在感のあるスパイシーさに柔らかい牛肉。軽やかなマルハバと一緒に美味しく頂きました。
ちなみに、ゴーシュトなど違うカレーを作っている際に、仔羊の代わりに仔牛を作ったところ、思っていた以上にアッサリ仕上がったので、マサラを濃く強めに作るようになったんだそうです。
45.ナスとラム肉のはさみ焼き
*2022年7月24日(日)
2022年7月24日の1日限定で提供されたのが、ジャマールの奥さまであるアムリーンさん作のナスとラム肉のはさみ焼き。
*当日11時までの予約が必要でした。
ジャマールさんも家で食べているというこのメニューは、茄子の間にラムミンチを詰めて、揚げ焼きにしたものであり、マルハバライスとヨーグルトソース付きになっています。
ナイフでステーキのようにカットして、ヨーグルトソースをかけながら食べると、スパイシーなラムミンチと茄子のコンビにソースのマイルドな味わいがマッチして美味しい。
◎チキンコルマ
この日は、チキンコルマをカレーのみで、追加注文。神々しい油分は健在。過去に3回以上、チキンコルマを頂いてきましたが、今までで1番辛く感じてしまうのは、マルハバあるあるであり、同じメニューの"違い"を楽しむのも、マルハバマニア、マルハバファンの醍醐味だと言われています。
◎グァバジュース
ちなみに、この日のナスとラム肉のはさみ焼きは、実験的に提供されたそうで、もしかすると、いずれメニュー化されるかもしれません。
46.チキンナハリ ¥1400円
*2022年9月3日(日)
2022年8月中旬頃に新登場したCHICKEN NIHARI。今までは和牛を使ったビーフナハリがメインだったものの、マトン(ラム)に続いて、チキンを使うようになったのは、近年の食材の価格高騰によるものなんだそう。
*パキスタンではビーフナハリ、牛を神とするインドでは、マトンナハリが多い。
ちなみにウルドゥー語で、「ネハール」とは「朝」を意味し、「ネハリ」とは「朝の食べ物」という意味。と教えてくれたジャマールさん。
確かにNIHARIは、シチューというか個人的にはほんのりスパイシーな「お粥」のような優しいまろやかなグレイビー。
鶏肉になったことで、まるで豚骨スープのようなマイルドな味わいになっており、お代わりしたくなるほど美味しいんです。
この日はこんなサービスもあって、またレモンを加えながら食べると、まさに「パキスタンの朝ご飯」だなぁとしみじみ感じてしまう。
上機嫌なジャマールさんからウルドゥー語について教えて貰ったり、
*NIHARIの「I」は読まずに、「ナハリ」と読むのが一般的であり、地域によってアクセントが異なって、「ニハリ」と呼ばれることも。
「時間ありますか?」と待っていると、家族の写真を見せて頂きました。
こちらが、ジャマールさんの祖父の写真。100年前のものなんだそう。
*撮影掲載の許可を頂いています。
若かりし頃のジャマールさん4連発。(笑)
非常に有意義なランチタイムでした。
47.カリマスールダール ¥1300円
*2022年10月10日(月)
翌月に来た時は、カリマスールダールを注文。KALI MASOR DALとは、皮付きレンズ豆のカレー。
マルハバで以前、振る舞われたエジプト料理を見た際に「お母さんの料理を思い出して作るようになった。」とジャマールさん。
マスールダールとはヴィジュアルだけで無く、味わいも全く違うテイストになっているのは、マスールダールとは作り方も全く違うからなんだそうです。
マルハバでこんなに油分溢れる豆カレーは初めて。ドライマンゴーやミントが入っており、ほんのり酸味感じるコク深い味わいで美味しいんです。
◎SUGAR CANE DRINK ¥150円
新登場のサトウキビジュースも良い感じ。とにかく忙しいそうなジャマールさん。山本さんが9月いっぱいで退職された影響で、2022年10月からは、月、水、木は通し営業をやめたマルハバでした。
*祝日であっても、月水木の15時から18時は休み。
*祝日であっても、月水木の15時から18時は休み。
48.ベジハイデラバーディ ¥1400円
*2022年11月3日(水)
翌月にはジャマールさんの奥さんの新作VEGHADRABADI (スパイシーな野菜カレー)が登場。
今までマルハバで提供されているドライなミックスベジタブルとヴィジュアルは似ているものの、西インドの大都市であるムンバイの家庭料理がベースになった一品。
人参、カリフラワー、ジャガイモ、小茄子など具沢山な野菜にマルハバらしい油分。マサラがたっぷりと入っており、ガツンとスパイシーなベジタブルカレーになっています。
◎PASSION FRUIT NECTAR ¥150円
◎Chai(Hot Milk Tea) ¥300円
カレーの後はジャマールさんが作ってくれたチャイを飲みながらゆっくり。待ちが出るほど人気なマルハバでした。
49.ビーフプラオ ¥1800円
*2023年4月9日(水)
2023年4月にはマトンプラオ(骨付き羊肉の炊き込みご飯)に続いて、牛肉のプラオも登場。
ラマダン中で買い出しに来ていたパキスタンの男性客に尋ねると、「パキスタンでは朝昼晩3回食べる。」こともあるそう。
「日本人は、私たちの料理が大好きなのよ。」と自信満々に語る通り、
このBEEF PULAOは、毎日でも食べたくなる抜群の美味しさ。
辛味はなく、パキスタン料理でありながら、バングラデシュ料理で出会うネットリした軽やかさを兼ね備えたUltimateバスマティに、グリーンチリのアチャールで味変しながら食べる至福の時間。
小倉でラジオ出演後、直行して良かったと思う幸福感は、今まで味わってきたプラオの中で、NO.1ではないか。と思ってしまうほど満足してしまうんです。
『あなたは、マルハバのビリヤニ派? プラオ派?ですか?』
なんて、考えながら人手不足で水曜日もお休みになっていたマルハバでした。
50.パニールパラク ¥1500円
*2023年5月5日(金)
GWに登場したのが、なかなかのレアメニューであるPaneerPalakというカッテージチーズとほうれん草のカレー。
マルハバらしい緑色のオイルにマッチするカッテージチーズのマイルドさ。
口に含んだ瞬間に「今まで味わってきたパラクパニールの中で、1番美味しい。」と思わせてくれるから素晴らしいんです。
全メニュー制覇を目標に通い続けたくなる名店。新たなメニューを経験した度にこのブログに追記して報告して行きたいと思っています。ご馳走様でした。( ^ω^ )
*お店に3冊ほどあるメニューブックはこんな感じ。
*チキン68はパキスタンのシェフがいた頃のメニュー。
*タンドリーチキンカレーもパキスタンのシェフがいた頃のメニュー。
*クンナゴーシュトもパキスタンのシェフがいた頃のメニュー。
*メニュー表にはありませんが、アルブルタもあるそう。
*全メニュー制覇をされている常連さん作のメニューブックには全部で76種類のメニューが掲載。デザート、一品料理、マルハバライス、ロティの10種類とパキスタンのシェフがいた頃のメニュー(チキン68、タンドリーチキンカレー、クンナゴーシュト)を除くと63種類。現在は提供されていないメニュー(カラチャナマサラカレーなど)もあるそうなので、実際はカレーやビリヤニのメニューは全部で約60種類ほどなのかもしれません。
https://instagram.com/marhabahalalfood?igshid=1nzgn7g15z6lk
https://www.facebook.com/pages/category/Halal-Restaurant/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%90-%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89Marhaba-Halalfood-1482679438656700/
◎食べログ
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400201/40034419/?rstdtl_amp=0.8747005344767053
《今回登場した福岡の路線》
◎JR鹿児島本線のカレーブログはコチラ。
http://currystation.blog.jp/archives/20184208.html
◎地下鉄箱崎線のカレーブログはコチラ。
http://currystation.blog.jp/archives/19899175.html
〈キーワード〉
halal food、ムスリム、食べログ百名店、東区筥松、カレー、福岡カレー、福岡グルメ、箱崎グルメ
▼51種類目〜
▼北九州のカレーを100店舗紹介。
▼Japanese curry to the world.
コメント